RDAP (Registry Data Access Protocol)
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RDAPとは
- Internetの名前、番号リソースの情報(管理者情報等)を検索するプロトコル
- whoisプロトコルの後継である
- 名前はまだない
そもそもどんな時に必要?
- IP address検索
- tracerouteの自前変換→ASのつながりの検索
- このドメイン、どの会社だ?誰がホストしてる?
- 雑多なAS, 名前の検索をすることが多いため、重宝しています。 (営業・現法etc.から「tracerouteしたんだけどおかしい」みたいな相談とか)
- みんなどんな風に使っている?
仕組み
以下5つのサーバが動く AFRINIC : https://rdap.afrinic.net/rdap/ ARIN : https://rdap.arin.net/bootstrap/ APNIC : https://rdap.apnic.net/ LACNIC : https://rdap.lacnic.net/rdap/ RIPE : https://rdap.db.ripe.net/
bootstrap: リダイレクト機能! arinかrdap.orgがよさげ。 arinが公開しているbootstrapサーバのソースコードもあるよ
ツール gem install nicinfo nicinfo
完全に動く? まだ名前(domain)があかん! .info のみ(verisignの .cc, .jobs, .tv も?centralnic.comは停止中ぽいし) 今後に期待
歴史
whoisの課題
- 応答の形式が規格化されておらずフリーテキスト形式であった →各レジストリで応答形式が異なり、機械的な解読が難しい
- WHOISサーバー間の連携が規格上定められていない →どのレジストリで管理されている情報なのか確認してからWHOISサーバーに問い合わせる必要があった
- 国際化に関する考慮がされていないなどの問題から、
これを置き換えるための新しいプロトコル開発が課題となっていました。
weirds WGの誕生
- weirds WG: Web Extensible Internet Registration Data Service Working Group
- whoisの課題を解決するため 登録データの問い合わせと応答をHTTP/HTTPSで行う新しいプロトコルであるRDAP (Registration Data Access Protocol)を標準化。
- 動作概要
- RDAPでは、登録データをURIで問い合わせ、
- その応答は、構造化され国際化にも対応した汎用的JSON (JavaScript Object Notation)のフォーマットで受け取ります。
weirds WGによる標準化活動
2015年3月には以下の6本のRFCが発行され、weirds WGは活動を完全に終了しました。
- RFC 7480 HTTP Usage in the Registration Data Access Protocol (RDAP)
- RFC 7481 Security Services for the Registration Data Access Protocol (RDAP)
- RFC 7482 Registration Data Access Protocol (RDAP) Query Format
- RFC 7483 JSON Responses for the Registration Data Access Protocol (RDAP)
- RFC 7484 Finding the Authoritative Registration Data (RDAP) Service
- RFC 7485 Inventory and Analysis of WHOIS Registration Objects
RFCの発行によりRDAPのプロトコルとしての議論が終了し、以降はワーキンググループの枠を離れて、RDAPの 実用化や普及に関する議論や検討が、ICANN、レジストリ・レジストラを中心に進んでいます。